2015-01-01から1年間の記事一覧

最終電車

凍てのあと 2003年 (株)新潮社 原作 山本周五郎 朗読 有川 博 相長屋の住人・栄次と元御家人の内田官之介は、 年齢もほぼ同じ。 「このままでは、死ねない」と、 女を悩ませる、家族もちでもあった。 これを幸せだと言います、この一週の間三度 忘年会…

僕の記憶は80分しかもたない

僕の記憶は80分しかもたない 博士の愛した数式 2006年 (株)新潮社 原作 小川洋子 声の出演 柄本明 中嶋朋子 武井証 記憶力を失った博士にとって、 私は常に新しい”家政婦”。 河童 芥川龍之介 ある精神病者の患者が語る、はなし。 二つの本に共通する…

ろうどく

真夏の死 三島由紀夫 河童 芥川龍之介 朗読 橋爪 功 1997年 (株)新潮社 いままで、生涯で表題の本を読んでいないです、 いまさら読む意欲はわきません。 字を読むのは、労力を要します。 CD を聞き流し、理解できたと思いません。 語られた日本語の「…

マイナンバーの真実

Message body マイナンバーの真実 配達に来るまで、書留を受け取らないと決めていました。 後に市役所へ「返還する」という集団の行動に参加。 カードを拒否(否定)すること。 そのやり方が、配達された文書に何も書かれていません、 そのことが市役所の「…

足袋

愛犬 / 足袋 2001年 (株)新潮社 著者 松本清張 朗読 山崎 努 足袋 ある朝、五つコハゼの足袋が男の郵便受け に・・・・。謡曲の女師匠の愛憎の凄まじ さと不気味な顛末を描いたミステリー短編。 松本清張講演「小説の取材」より 1984年7月29日…

足元がおぼつかない

足元がおぼつかない 歩くに、頼りない日が続く。 一日過ごすため、それまで月日を過ごしてきた。 その経験が、自分のいままでの自信につながっている。 自分の人生のうち、それが曲がり角に立って、 社会変動のさなかにいることがわかった。 ブログを書いて…

見知らぬ土地に

見知らぬ土地に 一人で、思いつかなかった。 電車に乗って、歩き回った。 窓の景色から、飲み物のないのが不安に。 実際歩いてみると、自販のないところは、 探しても見つからないとか。 寺・神社など観光資源が町にあふれ、 その場所には必ず、「無料駐車場…

 人情紙風船

人情紙風船 1937年 日本 監督 山中貞夫 出演 河原崎長十郎 中村翫右衛門 中村鶴蔵 坂東調右衛門 山岸しづ江 江戸深川の棟割長屋。 折からの長雨で、ここの住人達は、食うや食わずの 毎日である。浪人海野又十郎は、今日も頼みの毛利 三左衛門に仕官の途…

真空地帯

真空地帯 1952年 日本 原作 野間宏 監督 山本薩夫 出演 木村 功 下元 勉 三島雅夫 木谷一等兵は、週番士官の金入れを盗んだということで、激しい拷問 の末、2年間服役して隊に戻ってきた。野戦行きの決まった彼は、そ の前にどうしても自分を監獄に送り…

しぶちん

しぶちん 2008年 (株)新潮社 原作 山崎豊子 朗読 橋爪 功 「しぶちん」の主人公、万次郎の妻おかねが旦那に内緒で、 食堂に行っていたという下り、痛いほどわかります。しかも それが死んだ後で発覚し、万次郎が請求書を見て心の底から 怒りを覚えたと…

 大地の子

ノンちゃん雲に乗る 1955年 日本 監督 倉田文人 原作 石井桃子 出演 鰐渕晴子 原 節子 藤田 進 徳川夢声 ノンちゃんの泣きながら、歩き回るシーンから始まる。 なぜ泣いているのだろう、何を訴えているのか。 ノンちゃんが木に登っていると、枝から池に…

 楢山節考

楢山節考 2009年 (株)新潮社 原作 深沢七郎 朗読 小沢昭一 食料の乏しいおりんの村では、楢山の神の実在を信じている。 楢山の神は大地の捻りを左右する神で、同時に人々の死を 司る神でもある。 村では食べ物が盗まれると、犯人一家の食料をすべて奪…

 顔のない天使

顔のない天使 1993年 アメリカ 監督 メル・ギブソン 出演 メル・ギブソン ニック・スタール ひとを信じることって、なんと素敵な事だろう。 つらい出来事でこころと顔に傷を負った元教師と 父親のいない孤独な少年のひと夏の友情を描いた。 起伏に富んだ…

誰も知らない

誰も知らない 2004年 日本 NOBODY KNOWS 監督 是枝裕和 出演 柳楽優弥 北浦 愛 木村飛影 都内の2DKで大好きな母親と幸せに過ごす4人の兄弟。 しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことなく、 3人の妹弟の存在は大家に知らせなかった。 あ…

 動脈硬化

苺とチョコレート 1993年 キューバ・メキシコ・スペイン FRESA Y CHOCOLATE 監督 トマス・グティエレス・アレア 出演 ホルヘ・ペルゴリア ウラディミール・クルス 苺・・・上品な女らしいイメージ。キューバにおいては女性や 子ども、またゲイの食べるも…

 ひとりぐらし

父と暮らせば 井上ひさし 朗読 すまけい 斉藤とも子 演出 鵜山 仁 (株)新潮社 2003年 発行 すべての手記を読んだわけではありませんでしたが、それでも 手に入った手記を数百篇、拝むようにようにして読み、そこか らいくつもの切ない言葉を拝借して、…

我等の生涯の最良の年     1946年   アメリカ

The Best Years of Our Lives 監督 ウィリアム・ワイラー 出演 フレドリック・マーチ ダナ・アンドリュース ハロルド・ラッセル アメリカ中部のブーンに向かう飛行機に中年の陸軍軍曹アル、 空軍大尉フレッド、若い水兵ホーマーの3人の復員兵が乗り 合わせ…

 将監さまの細みち

罪と罰 罪と罰 ドストエスキー (1821年〜1881年) 朗読 江守 徹 2002年 (株) 新潮社 発行 『罪と罰』は、世界でも最初の都市小説の1つである。 都市に住む人間はだれもが孤独な場所に置かれている。 孤独はゆがんだ空想を育て、その空想が現…

過去のない男

過去のない男 2002年 フィンランド・ドイツ・フランス The man without a past 監督 アキ・カウリスマキ 出演 マルック・ベルトラ カティ・オウティネン 今、ここにあるしあわせを・・・・。 流れ着いた先のヘルシンキ。 男は暴漢に襲われ身ぐるをはがさ…

 太陽の帝国

太陽の帝国 1987年 アメリカ EMPIRE OF THE SUN 監督 スチーブン・スピルバーグ 出演 クリスチャン・ベイル 図書館で題名のみ書かれた、ビデオを取りあげ、 受付のカウンターに渡す。 どの窓口に届けるのか、表示されているモノでは わからない。 日本語…

 照子

照子 2002年 日本 監督 岡村 精 語り部 ブレア照子 1945年8月6日、広島に初めて原子爆弾が投下された。 ブレア照子は(77歳)は爆心地から1.5キロ地点で被爆。 生きるために親せきを頼って基地の街、呉市に移り住んだ。 占領軍の食堂で働き始…

関東を出歩きました

いつものように高速バスを使い、時間をかけて動きました。みんなと違うやり方で暮らしていると、実感するひととき。 何をすることなく、人の流れをずっと眺め、何かと想像、頭を巡らせました。歌舞伎町の場所も知らず、行きたくもありませんでした。マスクを…

理由なき反抗   1955年  アメリカ

監督 ニコラス・レイ 出演 ジェームス・ディーン ナタリー・ウッド サル・ミネズ REBEL WITHOUT A CAUSE 目的・主義のない反抗。 51年サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」 54年プレスリーデビュー そして55年「理由なき反抗」。 時代は変わる。 十代…

 二階  張り込み  父の詫び状

二階 / 張り込み 父の詫び状 二階・張り込み 松本清張 朗読 有川 博 父の詫び状 向田邦子 朗読 渡辺美佐子 原作の書かれた年代が、CDではわからない。 原書の読む機会がなかった、それが功を奏し 手軽な朗読のよさを感じる。 これからも、本を読みたいとは…

ヒマラヤ杉に降る雪

ヒマラヤ杉に降る雪 1999年 アメリカ 監督 スコット・ヒックス 出演 イーサン・フォーク 工藤 夕貴 漁師が、死体で見つかった。 警察は、カズオ ミヤモト 日本人を逮捕した。 第二次世界大戦 戦争当時とその後の話。 戦争になる前から、アメリカに移住し…

 泥の河

泥の河 原作 宮本 輝 本を読んだことなく、何度も映画を観た。 映画を観た時の感動が強く、原作を読むことは ないだろうと考えていました。 映像の後ろに、原作者のなまえがありました。 映像を見た時から、主人公である子ども目線が 頭にこびりついています…

まちづくり

まちづくり まちづくりということが叫ばれ、相当長くなりました。 それをテーマにしたワークに参加しています。 本をもって、ワークの参加者に向って話してください、 そういわれて、事前にコメントを書いて伝えました。 自分の語る時間を、いままで持たされ…

もとの大阪に戻らないか

もとの大阪に戻らないか 歩くたびに大阪は、どうなってしまったのかと思う。 中ノ島のバラ公園は、ルールがない。 それを仕切っているのは、ほかでもないよそもん。 大阪を知っている人は、ぜひとも中ノ島公園へ入ってほしい。 公園の整備がどうなっているの…

 うわさ

うわさ テレビを見ていた時、芸能ニュースがトップだった。 女と男のこと、視聴率についての話だった。 同じような構成の番組が、連なっていた。 番組と司会者がいなくなって、その当時を思い出させる 講演を聞いた。 番組の変遷などを語るときに、自慢げに…

生きながらえることと、医の論理

生きながらえることと、医の論理 2011年を過ぎ、歯を治療しているとき、 医者からレントゲンを撮るように言われました。 レントゲンは、事実を写し撮るとるでしょうが、 私は撮るのを断りました。 レントゲンのリスクを跳ね除けたのです。 真実を知らな…