足袋

愛犬 / 足袋    2001年   (株)新潮社


 著者 松本清張

 朗読 山崎 努





 足袋

 ある朝、五つコハゼの足袋が男の郵便受け

 に・・・・。謡曲の女師匠の愛憎の凄まじ

 さと不気味な顛末を描いたミステリー短編。





 松本清張講演「小説の取材」より

 1984年7月29日に三重県名張市

 青少年センターにて収録された、一部。






 芥川龍之介三島由紀夫

 芥川と三島の作品と、作家人生をてらしてみる。

 喜ぶべきか、私は読んだ本の記憶がない。





 若かりしときから、筆を執ることは、その後に

 禍を残す可能性があるという。

 人生経験が浅いというのは、よい結果を生み

 出さないらしい。





 読書期間が長くない、私の人生ではそうだった。

 読む意欲は、学生時代の読書感想文のため。

 学校の試験、質問と答えの。




 
 この読書という行動に、日本人の対応は

 大きく変わるのではないかと感じた。

 左に持っているアイフォンを、一瞬たりとも

 手放すことが可能だろうか。

 学生たちは授業で、アイフォンを手放し、

 講義を受けているだろうか。






 読書文化を大切にしようとしていない、くに。

 今の政治を、身近に感じているからこそ、

 この教育の結末を予測できる。

 賢い国民をふやし、

 未来を考える公民を育てようとしていない。

 数年昔、右肩上がりの経済だからこそ、

 労働者の能力は高まらざるを得なかった。





 
 松本清張は、人生における経験の深さを

 語っていたように思う。

 いまの時代は、それと全く逆行している。

 なぜ、LED を絶対だと唱えるのか?

 それは、原発に対する考えと、

 まったく同じではないか。





 誰かと共通している、

 誰かと同じことが、事態の良し悪しを決めてゆく。

 個性を大事にしない、文化です。