ヒマラヤ杉に降る雪

ヒマラヤ杉に降る雪  1999年  アメリ

 
  監督 スコット・ヒックス

  出演 イーサン・フォーク
 
     工藤 夕貴




漁師が、死体で見つかった。

  警察は、カズオ ミヤモト 日本人を逮捕した。



  

  第二次世界大戦 戦争当時とその後の話。

  戦争になる前から、アメリカに移住した日本人。

  戦争になると、誰もせいでもないのに、誰でもが被害を受ける。

  その当たり前のことが、平和な時に忘れる。

  時代の流れに翻弄され、人生を狂わされる。




  戦争を考えるのに、適した映画の題材だろう。

  世界の移民を受け入れ続けてきた、アメリカ。

  映像に出てくるその意味が、ほとんど理解できない。

  これを文化の違いだとは、思いたくない。




  過去と現在が交差されるので、文化の知らないモノはわからない。

  戦争の終らないアメリカなのだから、戦争に対する意識が

  国民それぞれが並大抵ではないのでしょう。




  アメリカと日本をあえて、対比して描かれているような気がした。

  日本人に関する知識を披露するかのような、出来栄えだったが、

  日本人そのものを知っているようで、知らないのではないかと思った。





  対比させようと試みるのであれば、日本人の礼儀仕草を教えてくれる

  サポートしてくれる人物を選ぶべきだった。

  ほとんど中国・日本・韓国の違いも理解していないかのようだった。

  仏前結婚式など知らないが、あれほど大きい鐘を鳴らして

  式をあげるだろうか。

  礼儀、たたずまいから学んでほしいと思った。



  
  放映されて16年、2015年現在。

  現実の、日本人は時を経て様変わりをしたであろう。

  親から子へ、しつけや礼儀など重んじられなくなった。

  教育や家族の崩壊などではなく、日本人ではない〜

  日本国の消滅である。