我等の生涯の最良の年     1946年   アメリカ

  The Best Years of Our Lives

監督 ウィリアム・ワイラー

  出演 フレドリック・マーチ

     ダナ・アンドリュース

     ハロルド・ラッセ



  アメリカ中部のブーンに向かう飛行機に中年の陸軍軍曹アル、

  空軍大尉フレッド、若い水兵ホーマーの3人の復員兵が乗り
 
  合わせていた。

  戦争が終わり、歓びと不安を抱きながら故郷に帰還して来た

  のだった。



  H.ラッセルは、実際に戦争で腕をなくした軍人だが、アカデ

  ミー賞助演男優賞、特別賞と、個人で2つ受賞した唯一の俳

  優となった。














映画の内容でも、両手のない主人公を奇異な人物と描かれている。

  まわりを囲む大人や子供から注目され、本人が苛立つ。

  その視線は、映画の鑑賞者も同じ感情。



  3人の主人公の顔をながめ、どこかで見たような記憶。

  内容を思い出すまで至らなかったが、以前この映画を観たのであろう。

  映画を非常に長く感じ、これから一時間は短くなったのを感じた、170分。




  映画がリズムカルに展開し、活動的な主人公たち。

  戦後の復員兵のサポートを、考える話だと思う。

  戦闘員の戦後も、意欲的に生きるアメリカ人が描かれている。

  この映画で国民が、みんな励まされていたことになる。

  





  褒章を抱えた大尉が、週給40ドルのサラリーで、

  夫婦が暮らしていかなければならない。

  平和(戦争のない)に苦しめられる、元軍人が描かれた。





  敗戦後、どういった顔で、私は〜

  この映画を、見ていたのだろうか。