太陽の帝国

太陽の帝国 1987年   アメリ

 EMPIRE OF THE SUN


監督 スチーブン・スピルバーグ

 出演 クリスチャン・ベイル






  図書館で題名のみ書かれた、ビデオを取りあげ、

  受付のカウンターに渡す。

  どの窓口に届けるのか、表示されているモノでは

  わからない。

  日本語が、日本語として機能していない空間なのです。

  窓口にいる担当者に、聞かないと分からない。

  彼らは、利用者のことを考えない。

  窓口がわからない、それは私だけでなく、利用者共通のもの。



  CDとDVD,ビデオ、そして図書、

  貸し出しパターンによって窓口が異なる。

  外人のみならず、日本語の読める者もわからない案内。

  この国の人は、とうとう整理のできないまとめのできない人ばかり。



  その窓口で、この背に書かれた「太陽の帝国」の

  説明文を見たいのだが、どうすればいいか尋ねた。

  利用者に快適なコメントを加えよう、コピーを書こうという

  気持ちの起こってこない人種である。



  彼女は、相談口の窓口に、尋ねてくれと答えた。

  図書ファイルを連想したのだが、この窓口に私のような

  質問をする利用者は、現れないのだろうか。

  


  働くことの意味を、この国は捉えようとしない。

  そして、働く者自身がその問いかけをしない。








  日本軍が、登場してくる。

  日本人の数人の俳優が、個性をもって現れる。

  主人公は、イギリス少年。



  日本軍が、主な位置を占めるのだが、

  このような映画を観たことがない。

  戦争で日本を取りあげ、描かれた映画というモノがあったのか。

  日本に少なからぬ、好感を持っている。




  捕虜された欧米人側から、描かれている。

  悪くもなし、賢くもない。

  日本軍が何をし、アジア人に何をしたのか。