僕の記憶は80分しかもたない


 僕の記憶は80分しかもたない

 博士の愛した数式  2006年   (株)新潮社

 原作 小川洋子

 声の出演    柄本明

         中嶋朋子

         武井証

 記憶力を失った博士にとって、

 私は常に新しい”家政婦”。

 河童   芥川龍之介

 ある精神病者の患者が語る、はなし。

 二つの本に共通する話題が、若年性認知症のこと。

 シニアに関する介護のこと。

 薬とアルコール、シニア自身がいかに管理するか。

 自分の健康に、どう気を遣うべきか。

 このことを知りたく、セミナーなど加わりましたが

 テーマとしてとりあげられることはなかった。

 精神的なもの、頭である脳のよしあし。

 記憶のよしあしが、老後の生活を決めるのだろうか。

 私の経験、アルコールと記憶の関係を書きたい。

 体内のアルコール量が、ある程度こえるとなのか、

 眠気を催すとなのか、緊張の緩和となのか。

 目を閉じてしまい、飲んでいた場所から「浮遊」してしまう。

 飲んでいたことは、そっくり空白のまま、

 頭にあるはずの記憶は、残っていない。

 そんな経験を幾度となく繰り返している。

 何度も同じことを繰り返しできるのは、

 何をしても許してもらえる友と、

 酒を飲み交わすことができるからなのか。

 酒を飲んだ後の空白の時間を、取り戻したいのか。

 公序良俗に反する、反社会的な行動をやってしまったのか。

 そんな思いにとらわれなかった。

 行動の記憶は、本当に大事だろうか。

 アルコールは、思い出を消し去ろうとして飲んだりする。

 酒のみは、金と体に余裕がなければできない。

 そして、修正する時間の余裕が。

 日本に原発をつくった政党は。

 インドに原発を売る政党は。

 政党の名前を変えることなく、

 日本は放射能汚染されていないと、言った政治家は。

 死ぬまで、忘れることはないでしょう。