動脈硬化

  
  苺とチョコレート 1993年  キューバ・メキシコ・スペイン

  FRESA Y CHOCOLATE

監督 トマス・グティエレス・アレア

  出演 ホルヘ・ペルゴリア

     ウラディミール・クルス


  苺・・・上品な女らしいイメージ。キューバにおいては女性や

     子ども、またゲイの食べるものとされている。

  チョコレート・・・「黒」の男性的なイメージ。キューバにおいては

     ビターで男性が人前で食べても恥ずかしくない唯一のお菓子。



  大学生ダビデは、チョコレートを食べていた。すると、苺のアイスクリーム

  手にしたディエゴという男が話しかけてくる。




  共産主義者の男子学生と自由主義者のゲイ男性との友情を、

  キューバの社会情勢を背景に描く。




  

  キューバの土地柄がどう描かれているのか、興味があった。

  音楽など芸術に関わることに、国の文化が注がれてきたような気がする。

  こういう映画を、どんどん作りだし発表してほしい。







        *     *     *











 
  講演やセミナーに参加すると、近頃大きな変化を感じる。

  参加者がちいさなグループをつくり、話し合う空間をつくる。

  そんなに長くはない、数分であったりする。




  年老いた者にとって、ディスカッションする機会は少ない。

  自分の考えを披露するなど、ほとんどないといってよい。

  それが、いまの日本の社会。




  この社会そのものが、『 動脈硬化 』の症状を呈している。

  あなたの身の回りのことが、みんなに伝えられていますか。

  同じつまづきごとが、この社会で幾度も繰り返されていませんか。

  

  
  これだけ同じ犯罪が繰り返されると、報じることも

  制限されてしまっていると、思わざるを得ません。

  行政が、政治が、機能していないのではないですか。





  公務員がベストの職業なんて、嘘に違いありません。

  みなさん、よく考えてみましょう。




  いままで日本社会で、こんなことはなかったのでは。

  メディアが、正常に機能していないのは苦そのものです。

  伝えるだけでいいのです。