ご健在ですか

 ご健在ですか





  ハガキを頂きました。

  かつて仕事の上司であった人。

  マラソンを教わった仲間です。





  仕事をしなくなって14年になりますか。

  嫌だったこと、楽しかった思い出があります。

  ご健在という言葉が、いま的です。





  この歳になって、「何をした」のか。

  これから、何をしようとしているのか、

  と訊ねられた時どぎまぎしました。

  どうかすると最初の会話、インタビューといっても

  質問をする側と答える側は、交差します。






  この歳になって、まだ「質問」をもっているって、

  幸せの部類に入るかもしれません。

  今日何をしなければいけないのか、わかっているのです。

  何が食べられるか、まだ記憶に残っているのです。






  それもこれも、何かしら興味を持っているから、

  その時が豊かに過ごせるかもしれません。

  次から次へと、興味を覚える対象先が

  新しく登場してくる。

  それが、物であったり人であったり。







  科学だって、自分の身体だって「世界は」誰も知っていない。

  知っていない限り、自分は未来の発見者であり得るんだ。

  新しい発見を、自分で見つけることもできる。

  自分でしか味わえない、人生そのものから。

  わかっているようで、わかっていない自分の身体。






  何でもやりたいことを、すすんでやっていこう。

  やりたいことを素直にやりたい。

  自分に正直であって、人にどう判断されても

  生きていければそれでいい。






  さあ、初めて体験することを楽しもう。