三角公園

 三角公園




  三角公園で集まると聞いて、新今宮駅から線路に沿って

  歩きました。

  場所を知っているようで、よくわかっていません。

  高架下では、寝泊りをしているような荷物。

  引き下げるような手荷物や、寝具用段ボール。

  生活のぬくもりがしました。






  ざわめいた声と音楽の奏でる方へ、足を進めます。

  公園の傍に近づいていきます、仲間が座って待っていました。

  ひとまず歩いていくと、仲間に声を掛けました。





  周りを囲む、人の見る眼が違う。

  じろっと見られる視線を感じます、どこの者だ〜。

  もちろん、眼を下に落とすようなことはしません。

  こちらは、ゆっくりと視線を動かすだけ。



  


 
  公園の中、歩ける領域と歩けない雰囲気がある。

  ゲームができそうに、土をしごいている場所。

  椅子を並べて、取り囲んでいるような領域。





  どこにでもある生活臭、自分の領域に入ってもらいたくないところ。

  どこの国でもあるのだろう。

  人の顔をしっかりと見つめながら、足を踏み入れる。

  相手が生活をしている場なのだ。






  相手が認めてくれ、やっと公園の周りを散策できる。

  寒さは、昨日より和らいだそうだ。

  それもドラム缶の焚火は、欠かせない。

  火の勢いは、少しづつ大きくなる。

  




  トラックが焚き火用の資材を下している。

  ドラムがひとつ、ふたつと増えるのか。

  公園の周りに立っている人の、笑顔が見えると

  歯が欠けているのがちらっと覗ける。




  

  ちらし   ↓ 

  日刊えっとう


  2015年1月3日第7号

  第45回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会


  釜日労
 
  ふるさとの家

  
      
    チラシ   ↑  あり






  飲んでいてたばこを吸っている、男性がほとんど。

  住んでいるみんなは、年齢が高くなって、

  元気だったころとは変わってきた。

  杖をつく人は、公園の中へ入りにくい。

  少しづつ時代は、変わりつつあるのか。






  見ていて喫煙者が多い、知り合いの人が話しやすいか、

  そういう雰囲気を感じる。

  観客になって椅子に座るまで、ならない。

  酒の飲めない、集うのを楽しむ。





  人と話すために、この場所で集いたいものだ。