OB会

 OB会 



  経済市場で低迷しているらしい。

  OB会で売り上げが落ちている、と現役から報告された。

  現役の先輩だから、いまある苦労を打ち明けたのだろう。





  社会を見る眼が、間違っていなかったと確認、モチベーションがあがった。

  主なテーマとしてコンプライアンスと、説明をしていた。

  私は、まったく違う。

  会社にとって、基盤を揺るがす本質的な問題と思う。

  OB会のある現役と、会話することからわかった。





  会社の対外的なニュースを挙げると、どこにでもある〜日本の経済社会

  共通している大きな問題と話してみた。

  具体的な、「団塊世代の引退」という言葉を使わなかったが、ここにある。




  細かくして、技術の継承などと言われるものだが、それだけではない。

  根本的に、意識下にあるセクショナリズムなどから、構成が分断されてしまった。

  俯瞰的に物事を考える地盤が、揺らいでしまった、そこに要因があると思う。




  単に管理職機能が劣化しただけでなく、構成員の自意識が著しく低下したそこにある。

  組織の肥大化に、組織内で充分対応できなかったこと。

  後戻りは、そう簡単にはできない。



  
  このOB会に参加した動機は、現役の風をどこかしら感じ取れること。

  現役とOB、なにかしら心の通う雰囲気がある。

  酒量が減り、用意したバイキング料理も残されたまま、その席を去る。

  OBは体力がなく、現役はいつになっても解放されない時間。





  政治の世界。

  学問の世界。

  新聞などのメディアの世界。

  この経済市場などないかのように、取り上げられないモノ。





  現場。

  現場を考えないで、論議が始められている。

  だれも、そのことに気がつかない。

  いわば、アナログの世界。

  みんな、頭がテンバッテてしまっている。




  
  社会全体が、高齢者バージョンで取り囲まれている。

  国民全部が、まるで管理職になったみたい。

  批判、中傷するだけで、事足りるような風潮です。

  現場がないかのような振る舞い、この時代はいつか変わる。