降り続く雨

降り続く雨



  関東に来て、いじけた気持ちに駆られる。

  アフリカの道とたいして変わらない、アスファルト

  もう最初の気構えなんて、とっくにすげ換わっている。

  道に勾配をつけて、自然に排水しようなんて気持ちは見えない。

  目に見えるものとして、モルタルを貼る技は大切にされなかった。





  水に弱い地域、この三日間天気が悪かった。

  晴れない、その自然で気が滅入る。

  一歩二歩と足を運ぶ際、靴の中に水がしみこむ。



  水の溢れた歩道を歩かない人は、歩道そのものを知らない。

  歩道と区分けされていない道路に、水があふれている。

  それをひっきりなしの、車が走る。




  市役所を数歩のところで、広く長い冠水した道路を車が走る。

  車が正常なのか、人の歩きが普通なのか。

  道路の水が、水鉄砲のように放たれる。

  しかし冠水した道路を改良しようと、誰も言わない。






  川の水が、橋を超えて溢れようとしていた。

  冠水で車が、停滞するかもしれない。

  歩く人が少なければ、誰も苦情を言い出さない。





  雨の日は、移動が辛い。

  3日降られると、気が沈んでしまった。

  昼を終えて、晴れ間が広がった。

  雨が降らないと、こんなに楽に歩けるんだ。