回転ずしの「女性専用列車」

回転ずしの「女性専用列車」




   手術が終わって、元気な様子をお見せしよう。

   脊髄の手術、実はいとこの経験で励まされた。

   手術後痛みが無くなった、とはっきり言えない私。

   健康に生きること、すべてポジティブに考えるいとこ。






   手術から一か月、一緒に食事をしようと声をかけた。

   久しぶりのお酒、調子にのり二本飲んでしまった。

   店に入るだけで、社会が覗ける世界。

   寿司の賄さんが、女性さんたち。

   食事をしているお客さんも、女性が多い。

   これが、現実なんだ。






   いとこと待ち合わせの場所が、旅行会社。

   旅行の記憶をたどろうとしていたが、浮かばない。

   いま、旅行会社を利用したいと思わない。

   助けてほしいのは、海外に使うパスポート申請。

   ビザを取るのに苦労させられている、止めてしまいたい。







   パックで旅行する人は、団体旅行それが楽しみなんだ。

   ひとりで参加する者にとっては、嫌な気分を味わうだけ。

   家族がたくさん寄れば、それだけで充分楽しいんだろう。

   まだまだ稼げる企業なんだ。

   家族であれば、楽しめる。








   飲みすぎたせいか、視野が光ってまともに眼が見えない。

   チカチカしている、血圧が不安になってきた。

   限界か、意識してこれから、酒を飲もう。







   この手術で娘に助けられた。

   同意書に、入院申請書、保証人が要ることを知った。

   金が払えるか否かではなくて、保証人が必要。

   認知症になってしまえば、こんな保証人など集めることは至難。

   1人暮らしに、生きにくい社会だ。