マクドの「女性専用列車」

マクドの「女性専用列車」



   
    赤ちゃんの泣き声が収まらない。

    マンションの住まい、赤ちゃんの泣き声が収まらない。

    まるで幼子に対する、駄々っ子と母の我慢比べ。




    ほしいモノを買ってくれない、

    子どもたちは周りの大人に聞こえる、大きな泣き声を放つ。

    いつから、その方法を会得したのか、誰から教わったのか。




    学校に行く前の幼子と、赤ちゃんと大きな違いがある。

    寝ころんだ赤ちゃん、周りの人に眼を向けていない姿を浮かべる。

    その時の保護者、母親をめがけたメッセージのようにみえる。





    泣き止まない赤ちゃんを抱えて、女性専用列車に留まる母親がいるか。

    残念ながら女性専用列車に乗ったことがないから、その様子を知らない。

    きっと嫌な視線を向けられるに違いない。




    マクドで泣き止まない赤ちゃんの泣き声を聞いたとき、

    最初に浮かんだのは、マクドのスタッフの対応だった。

    大きな声でケイタイを使う客に、「すみませんが〜」

    「周りのお客さんにご迷惑ですので〜」というように、

    母親にご注意を言えるかどうか・・・・。




    それができなくとも、冷ややかな視線を傍にいる客が、

    放てば事は簡単かもしれない。

    しかし、マクドは「女性専用列車」状態にいる。

    まわりは、母親の同性、女性でいっぱい。





    傍にいる大人たちに引け目を感じていた、私の若い時代と、

    打って変わって、子どもの泣き声を楽しんでいるような女性たち?

    赤ちゃんの泣き声の、元を探ってみようとはしないのか。

    隣の席では、消費税増税前に結婚したいと語る女性たち。





  
    冷ややかな視線というのは、この社会には生まれていないの。

    あ、そうか、ケイタイに夢中で、周りが見えない。

    泣き声は、虐待を連想したものだったが、世界が変わったのか。

    隣のテーブルで、幼稚園児がふたりして遊んでいる。