眼も前で立ち始めたー

眼の前で立ち始めたー

  その私を見てのけ反るように椅子から離れた☆☆先生


 手術日 3日後




 術後の結果など簡単に、書けそうにない。

 しかし、いまの気持ちを素直に残しておきたい。

 やはり、病院という組織は、医学の分野で這いずり回っているのだろうか。




 脊柱に金属をつけてカバーをするという、初対面の診察を受けて

 金属の話はいつの間にか、消え失せてしまった。

 私は、手術をしてくれる、それだけで御の字だった。

  

 私の場合の最悪は、海外で倒れるということ。

 祖国として日本は、国民皆保険の医療真っただ中。

 貧しさや、金持ちに差がない。

 その意味は、深すぎてとても言葉で言い表せない。





 人の一生は、欠け甲斐のない一生。

 変えられる人生というものはない。

 その先人の生を大事にしたのが、医療。

 平等の理論を無視した医療が、長く続くことはない。

 その意味で「福島県民健康調査」の存在は、重い。




 まさに国ではなく、地域である福島県が、

 日本の未来の、医療を決定づけた。

 地方経済を無視した、国の政策の一端。

 その結末が、この采配につながる。

 我々は、この県民調査を国民全体に対する、政府の考えと見る。

 16年にわたる経済を運営したいがため、日本の人口を維持はしたいが、

 リスクとなる地域人は、排除したい、その意識の表でしかない。





 この医学が、この数年で後退して、原子力開発の事業と同じ運命となるだろう。

 医学の倫理を失った、日本に誰が世界が見向きすると思うのだろうか。

 学問を壊し、好きな「宗教に踊る」人生を歩むことにならないか。

 人の一生を超えた、子ども孫世代の未来を考えたモノが何もない。

 負遺産のオンパレード。
 



 話しは脱線しました。

 医師というのは自分の経験だけ大事にし、自らの技術を推し進めるもの。

 過去の事実も必要だが、広範な考え方のできる、人格になってほしいものだ。

 そのもっとも弊害なのが、学閥。

 学問そのものの性格の部分、質的な問題。

 


 医療従事者とできるだけ会話を仕掛け、話しかけていますが、

 議論が高まってきません、もう頭の中が一つに凝り固まっているのです。

 マニュアル本の効果です、彼らの意見を引き出すには至りません。

 はなしがあわないのです。





 同じ日本語を使う、同時代の日本人が会話ができなくなる。

 これで学問の世界が、継続できると考えられますか。

 30年後の日本は、健康という言葉が禁句。

 「秘密保護法」と言われて、声の出せない国民なのですから。

 おそなしく、していましょう。





 大切にすべき国家事業を、汚しました。

 もう医療に、手を出さずにいるのでしょう。

 大切な国民が、もうほとんどいないのですから。