被害者証言集

  被害者証言集



  ( 前段 略 )



  原発事故から3年、被害者たちの救済はまったく不十分で、被害は形を変えて

 拡大しています。原発事故は終わっていないのです、しかし一方で除染、帰還、復興

 が叫ばれ、同時に新たな放射能安全キャンペーンが流布されています。自民党政権

 新エネルギー基本計画で「原発ゼロ政策」を撤回し、原発を「ベースロード電源にす

 る」と発表しました。止まっている原発の再稼働が原発の収束よりも優先され、地震

 国トルコへ原発を輸出する計画が進められています。東京オリンピックが前面に押し

 出され、福島の現実を報道するメディアは減り、原発事故は風化されようとしていま

 す。事故の被害や不安を語ることがとても困難になっています。





  このようなことが、なぜ起きるのかー、東京電力も国も事故の責任を問われていな

 いからだと思います。


  二度とこの悲劇を繰り返さないため、そして原発に頼らない社会を創るためには、

 被害者が「原発事故を語り続けなければなりません。怒りに心を震わせながら、ある

 いは涙を流しながら切なる覚悟で語った被害者たちのその声をぜひ聴いてください。

 そして、誰かにお伝えください。




           2014年6月  福島原発告訴団団長  武藤類子




 














  福島原発事故から3年


  被害者証言集



  福島原発告訴団










  ・除染労働に携わって   中村匡庸


  ・分断された福島の人々を一つに戻してほしい   匿名の女性


  



  福島県では、自主避難といえば県外避難しかないものとされて、

  県内自主避難者の存在を知りながらも、見て見ぬふりを続けて

  きました。




  子どもがいない世帯とか、市内から市内の線量の低い地域に避

  難した人や、これからアパートを借りたいっていう人は、対象外

  にします。




  日本語なのに、理解できないことばかりです。

  未来の日本人に伝える言葉として、日本語の意味を伝えられるで

  でしょうか。

  日本語は汚染され。公務員用語に利用されてしまいます。

  やがて、日本語は庶民に使えなくなります。

  

  



  日本語は、禁句の時代がやってくる。