君と行く路

君と行く路   1936年   日本

The Road I Travel with You

  
 監督  成瀬巳喜男 

 原作  三宅由岐子 『春愁記』

 出演  清川玉枝     母親
     大川平八郎    朝次
     佐伯秀男     夕次
     藤原釜足





 守銭奴という言葉。

  金が人生のすべて、という考え。

  日本の1936年当時、庶民の思いは同じ?



 
  ぜいたくな暮らし、モノにあふれている豊かさ。

  その元は経済的な支えだと、思われてきたお金。

  人生を幸福にする・不幸にする元は、お金であると。




  主人公は、妾の家に育ったことを引け目に感じている。

  それでも兄弟でテニスをやったり、ドライブを楽しむことができる。

  庶民と一味違った遊び方を知っている、家庭であった。





出ずっぱりの母親役、清川玉枝。

  彼女役の価値観、考え方を知りたい。

  夕次と朝次、兄弟を育て上げた母親。

  「心理」という言葉を知っている、母親の「学」。

  人生はこのようなものだと、子どもたちに教えたのか。

  どのようなものだと。




 
  外国車を運転する朝次、何の仕事をしているのか。

  働き口が、わからない。

  働く場所のない、職を持たない人たち。

  彼らは、裕福な人たちなのか。