科学のリテラシーと、経済

科学のリテラシーと、経済



やしきたかじんのニュースは、衝撃的でした。
科学としての認識、医学という領域に、
別な観点から、考える材料を提供してくれた。


がんを発見してから、早々と手術を決断したことです。
本人の判断が早い、そして周りの知人たちが、
同じ様に、反対意見を述べず、手術に同意したと
いうことでしょうか。


よくない箇所を切る、削除すれば回復する。
その教えが、まるで宗教のように感じ取れるのです。
科学的知識として、放射能の被曝を受けたとき、
人の細胞一個のなかの、染色体を傷つけるとか?



たった一つの細胞のことを気にする科学でありながら、
人の体にメスを入れる、それに躊躇しない文化。
削除する、悪性として内臓を取り除くこと、
これを素直に同意できません。



そして、芸能人・有名人が、早急に手術することを決断する。
日常的に、健康に対する意識の高さは、並みと違うと思います。
所属事務所も”健康”に対して、充分配慮して予防医学に力を
入れているのではないでしょうか。



組織的にも恵まれた環境にいるはずなのに、家族のちからが行き届かない。
何とはなし、早急に手術することが、望ましいという社会的通念。
その彼らは、経済的に恵まれていたのだと思います。



彼らが持っていたお金でさえ、充分活用するまで至らなかった。
裕福な彼らが、今ある医学では期待する治療は叶えられなかった。
この答えは、お金に執着し、経済的復権を試みている社会で、
一見、衝撃的な結論を重ねて医学界に現しています。



日本の国が、脱原発に動かず停滞している。
日本の科学的リテラシーが、国民のあいだで育ちつつあるのか。
日本の経済と合わせて、自分の健康を考えてみたいものです。
経済、お金が、すべてを支配していないのを感じます。



お金は、現在絶対的なものではないのです。