今、関西から発信する、住まいとまちの新しい形
「今、関西から発信する、
住まいとまちの新しい形」
瀬田史彦 東京大学大学院・工学系研究科都市工学専攻 准教授
1972年東京都生まれ。下町荒川区の準工場地域で、都市計画の
「良好な住宅」とは何かも知らずにすくすく育つ。1995年東京
大学工学部都市工学科卒業、2002年博士号取得、2005年か
ら2012年まで大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授。
2012年より現職(都市持続再生学寄付講座「まちづくり大学院」
兼任)。人口減少局面の都市計画・地域開発を専門としている。
現場をよく知る関東・関西の社会人大学院生とともに「創造的再生」
の事例を研究し、その理論化を模索している。
1、現代人は「地域の交流」を求めているか?
交流を求める声:分譲マンションから
「越してきて日が浅いのでよくわからないが、ご近所付き合いが
増えてきたらうれしい。同じ年代やそれ以外の人たちと気軽に
話し合える近所づきあいができればよい」
(30代女・夫の同居)
「高齢な母と二人暮らしなので何かあれば助けてもらいたいし、
私にできることがあれば手を貸したい。」
(50代女・親と同居)
交流を求める声:賃貸マンションから
「東京から越してきたばかりなので、近所に友人・知人がほしい」
(30代女・夫の同居)
「同じマンション、同じ家庭環境の人と話したい。中崎町のカフェ
雑貨店には人が多く集まるので、店主さんが地域活動に参加する
ともっと活性化すると思う。」
(30代女・独居)
2、多世代・多主体の交流を 誰が促すのか?
地域イベント「阿波座サーカス」(分析中)
・100人以上の人たちが参加
・子供連れが多い。おそらく周辺の高層マンションに最近
入居してきた家族。
・同時に、年配の方々(特に男性)もけっこういる。
服装からみると近くからやってきた人が多いと思われる。
・ブース(屋台)やアトラクション(演奏隊など)は
近くのお店や知り合い。
・みんな、楽しそう。
3、世界初!
「縮退メガシティ」・関西
関西大都市圏
・日本は、他国に先駆けて高齢化が急激に進行する国である。
・そして関西は、世界で初めて、長期的な高齢化・
人口減少を迎える「縮退メガシティ」になることが確実である。
・実際どんなことが起こるの?
「縮退メガシティ」
どんなところが特に危ないの?
(みなさん、どう思いますか?)
例 ) ごちゃごちゃした住商・住工混在地区
例 ) セレブの住む高級住宅街
例 ) 道路や施設の整った住宅団地
例 ) 駅近の高層マンションが立ち並ぶ地区
例 ) 人情味あふれた商店街とその周辺
まちなみシンポジウム in 大阪
多世代交流によるコミュニティー再生
主催 (一財)住宅生産振興財団、日本経済新聞社
(一社)プレハブ建築協会関西支部
以上、いただきましたレジュメの一部より