追跡 復興予算 19兆円 2012年
NHKスペシャル「追跡 復興予算 19兆円」 2012年9月9日放送
製作:高山仁、熊田安伸
演出:小林竜夫、石田望
所得税の増税など、新たな国民負担によって賄われた「復興予算」19兆円。
しかし、被災地ではその巨費が投入されている実感は得られず、復興も遅々
として進んでいない。番組では各省庁が作成した復興予算の事業シートを、
専門家の協力を得て徹底分析。その結果、被災地の復興とは関係が薄いもの
が次々と見つかった。なぜこのような使われ方をしているのか。背景にある
のが、政府が決定した「復興の基本方針」に「日本全体の再生」という文言
が盛り込まれたことが、被災地以外に復興予算を投入できる根拠になってい
たのだ。「復興予算」の実態を検証し、本来、最も早く届くべき被災地の実
情を描くことで、真の「復興」とは何かを問いかけた。
33回「地方の時代」映画祭にて
新聞テレビを見ない者が、国からこういった報告を受けているかと思う、
彼らが公費の検証をしていないのは、明らか。
その代わりになるものとして、この題材として我々に提供している。
資本主義社会では、費用対効果を考えるはずのもの。
それを度外視して、予算の執行者は、検証するまでの責務が生じていない。
後は野となれ、何のことはない、無責任な名ばかりの「公務員」ばかり。
新聞テレビは、その役目を果たさず、税金の無心を迎合するのみ。
消費税増税という悪夢が再び、経済が曇らせる。
予算の執行者が、結果を一度も分析せず、浪費ばかりを繰り返す。
それを批判するべきメディアが、国民に知らせない構図。
不都合なことを伝えるのは、われ身を脅かすだけと、
公職のあるものは当り障らず、世渡りをするだけ。
「日本全体の再生」という、言葉遊びをして行政の検証のしにくい環境
を育てることが、彼らの既得権力を保持するのみ。
身分の保持が、彼らの「日常、日々の仕事」となる。
いまやろうとしている、「秘密保全」という「治安維持法」の流れは、
官僚の、言葉遊びでしかない。
日本の歴史から、いまの時代を語るに、官僚の思考経路と頭を解剖する
ことで、はじめてわかる。
国民を調べて見なくても、国の中枢にいると思っている人、
経済に疎い人が、あまりにも多すぎるとしかみえない。
暗黒の世界に、足を踏み始めた。