冤罪とマスメディア

冤罪とマスメディア

布川事件46年の体験からー



主催:同志社大学メディア学研究会


講師:杉山卓夫さん  ( 冤罪被害者 )

司会:馬場尚子さん  ( フリーアナウンサー )


冤罪「布川事件」の元被告人で『冤罪放浪記』( 河出書房新社 )を7月に
出版した杉山卓夫さんの公開講演会が開催されます。この講演会は「虚偽告白」
「偽証」によって殺人犯にでっちあげられて獄中生活を30年間強いられ服役
した後、再審で無罪を勝ち取るという過激な経験を通して、日本のマスメディア、
とりわけ日本の犯罪報道についてどう考えるかを杉山さんからお聞きして、
参加者で討論します。


■ 杉山卓夫さん

1946年8月生まれ。67年8月30日朝、茨城県北相馬郡利根町布川で発生
した強盗殺人事件「布川事件」で、桜井昌司さんと共に逮捕。78年、最高裁
無期懲役が確定。逮捕から25年の92年、第1次再審請求が最高裁で棄却され、
96年に仮釈放、千葉刑務所から出獄。2005年、第2次再審請求が地裁で
認められる。09年、再審開始が決まり、11年5月24日、水戸地方裁判所
土浦支部で無罪判決が言い渡され、検察側は6月7日控訴を断念、無罪判決が
確定した。

出所後の杉山卓夫さんの生活を追いかけたドキュメンタリー映画「ショージと
タカオ」( 井手洋子監督 )が2010年に公開。2010年度第84回
キネマ旬報ベストテンの文化映画部門で第1位を受賞した。2013年7月、
河出書房新社より『冤罪放浪記』を出版。
自身の体験をもとに全国各地で公演を行う。



以上ちらしより

講演を聞かせていただきました。
おだやかな口調で、最後までお話を聞くことができました。
遮るものは何もなく、お話していただけと思います。


方言だろうか、ちょっと早口に聞こえたりしました。
人となりというか、性格の一面が表れているようにみえます。
見誤っているかもしれませんが、おおらかにとれました。


とても質問をする気になれませんでした。
裁判官、検察、警察の謝罪と合わせて、検証が行われたかということ。
反省と修正がされないことには、防ぎようのない冤罪。


間違いを起こせば、罪を償う、その決まりに基づいて裁判が行われる。
それが冤罪となれば、職を退かなければならない。
粛清しなければならないはず。


杉山卓夫さんにどれだけの補償がされたのか、聞けなかった。
刑期に要したコスト、犯罪を追求しながら真犯人は見つかったのか。
何もかもあやふや、あいまいなままですます。
まさに、いまの日本です。