アフガンフェスタ 2013

アフガンフェスタ 2013

アフガニスタンの女性と子どもの未来を考えるー

アフガニスタンに人々の耳目が集まったのは、あのバーミヤンの大仏爆破、
そして9・11テロ後の米軍によるアフガン空爆でした。そしてそれから
まる12年、またもやアフガニスタンは忘れられつつあります。
アフガニスタンの人々、
とりわけ女性や子どもたちへの支援を続けている団体が関西にあります。


主催:4団体の代表女性によるトーク


宝塚・アフガニスタン友好協会  代表 西垣敬子


チャプダラ校支援の会      代表 中道貞子


アフガン孤児支援ラーラ会    代表 柄子眞弓


RAWA ( ラワ )と連帯する会  事務局 桐生佳子

              (  代表 前田朗 )



司会:清松愛砂 ( 室蘭工業大学 )


・短編映画「砂漠で歌う女」

・アニメ「 Shelter 2006年 」

・ドキュメンタリー 「 約束の手紙 」


アフガニスタン・イスラム共和国

アフガニスタンを取り巻く国々

トルクメニスタンウズベキスタンタジキスタン
中国・パキスタン・イラン
6つの国に囲まれた、海に面していない国

アフガニスタンの概要

面積:65万km2  ( 日本の1.7倍 )

人口:2982万人

宗教:イスラム

●古代と中世のアフガニスタン

アフガニスタンの現代略史

クルアーンに啓示されているムスリムの義務

六信:「アッラー・天使・啓典・預言者・来世・定命」を信じること

五行:ムスリムに課せられた五つの義務行為

1、信仰告白 「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドは神の信徒である」
        という信仰告白( シャハーダ )を行う。

2、礼拝  夜明け、正午、午後、日没、夜半と一1日5回の礼拝を行う。

3、喜捨  年収から一定額の喜捨( ザカート )をする。

4、断食  イスラーム暦第9月のラマダン月に、夜明けから日没まで   
      一切の食物並びに水を口にしない。

5、巡礼  第12月の巡礼月に定められた方法でメッカへ巡礼する。



以上パンフから


日頃、原発に関する話から、立ち位置をアフガニスタンへ移動。
視点を変えてみた、偏った情報は、体によくない。


今回のように、4団体が共同主催したのは初めてとのこと。
すべて関西にある団体であったのに、このような会合が開かれなかった。
そのことが信じられない、いま歩調を合わせ進む可能性がみえた。


団体が活動を継続しながら、聴衆である我々は、パンフに書かれているように
いつまでたってもアフガニスタンを理解していない。
相変わらず、日本でいう中東の一国でしかない。


団体の代表がアフガニスタンとの関わり始めを語ると、聴衆もその
スタート地点に立てるのではないかと興味が出てくる。
これからどう展開すべきかは、個別の団体との連携を深めてほしい。
いつまでもアフガニスタンの現状を知ることから歩いては、進歩がない。


「砂漠で歌う女」を観て、
女性の立場からのドキュメンタリーで、男尊女卑に貶める印象がある。
男の意識が変わらなければ、国や社会が変わらない。
そのような雰囲気が、どこからともなく湧き上がってきた。


つまりアフガニスタンと日本は、男支配で社会が動いているという。
なかでも、この4団体で女性代表が頑張っているのは、象徴的です。
女性代表が、アフガニスタンに篤い思いを抱いている。
その源になっているのは、何なのか。
興味あるのですが、共通の言葉としてメッセージがあったように思えません。


「砂漠で歌う女」から日常において、彼女たちは感情を吐き出す機会がない。
締め付けられているから、女性?のリポーターの勢いに押されて、
一気に外に声が出されたのではないかと想像します。
母親と娘、妻たち同士で会話ができても、そこに男が入ると討論ができない。
根本的に、男女が交わらない空間があるはずです。


自由主義とか民主主義というもので測れない、別の価値観。
宗教の違いです、この話しは、根底に男社会につながっているのではないかと。


アフガニスタンは古代から多くの民族と文明と富が行き交う十字路。
シルクロードの一部、誇り高き人々の国。
仏教の盛んな時代もあった、イスラム教国なのです。
このアフガンフェスタ2013において、宗教の事は一切語られませんでした。


夜ベッドを共にする夫婦でありながら、家の外では男と女が隔離されて会話がない。
イスラム教徒ではない我々は、対話や討論がかみ合わない、不可触な関係でしかない。
「日本人は、信仰している宗教をもたない」という、言説。
宗教という領域で、ガラパコス的な空間に住んでいる日本人だからこそ、
アフガニスタンの人たちと、良好な信頼関係を築くことができるのでは・・・。


グローバルな社会の流れで、着々と同性結婚の法律が作られている。
現代、ナショナリズムが持て囃されていても、出産が必ずしも、結婚のプロセスとして扱われていない。
多様な家族関係が、次々と生まれる可能性がある。
寿命が長引くことは、肉体的な男女関係がいつしか途絶えること。
セクシュアリティとは、頭だけで自分だけが描いている、空想に過ぎないのでは。


宗教 ⇒ セクシュアリティ ?

欧米文化  ⇒  脱宗教のながれ ?