遺書を残す

自死について本を読みたいと思っている

当事者にとって遺書みたいなもの

そのような文を他人が読むなんてあるのか

そんなことを考えてみた

遺書は残るか?



死を頭に描いたまま、何か文章を書けるものか

この場合、書くだけでなく声に出して録音する

ことも可能となる

その立場を想像すると人物を対象としなくとも

コミュニケートしようと思うこと

話しかける相手を目に浮かべると、その時点から自死から離れる

話しかける人が、傍にいる、

それが大事なことのようだ




感情の発露

自らの怒りを昇華して、人を殺す

その同じような感情でもって、自らの命を途絶える、

そこに自分をみる



自死の文学を想像できない

自分の世界を広めようとしないのだから

歴史的な本として、集められないのかもしれない

人に知らせる意図がなくとも、冷静に認めているモノだろうか



自死に関することを書き続けることで

その世界から遠ざかってしまい

夜寝た後の、朝起きた気持ち

生まれ変わったときの感じに終わるのだろうか