テレビドラマ

テレビがないので番組を見るわけではない
ネットで見るという経験をすると、初体験を重ねる
映画なら制作と発表日を知りたいのだが、明記されていない
俳優さんの顔のしわを見て、最近かどうか確かめる




ネットにドラマが氾濫するのは、誰しも予想しなかったこと
人に見られてなんぼ、というのがよくわかる
それでもってまだ、受信料とか言っているモノがいるなんてこと
これからの国では、誰も想像しないだろう




家でテレビを見るものが、国に居ないのだから。
ここ数百年は、読書をする庶民ていう者が、現れてこないだろう
字よりも、映像で物事を理解する人に、町は溢れることだろう
映像で伝えることの難しさを、誰が教えるのか
いくら新聞で書いても、誰も記事を読まない



役者がひそひそ声でセリフをいう、聞こえにくかった
聞こえにくい年寄りになったとして、否定はしないが
テレビの音声は、小さいスピーカーを前提にしている
そのため、小さな小屋で演技をしている図ばかり



小さな声でも、すぐ近くでしゃべっているかのような声
バナナの安売りの囃し立てる声
あれを思い出す



役者の肉体をじっと見せられて、自分の体を目に浮かべた
太っていては、できない演技
さらに裸の体を見せる演技なんてもの、誰でもできるものでない
戦時中の話であれば、ほとんどの人がカットされる
これから戦争まっしぐら、時を進めたとき
もっとも不細工な顔の首相が、この国に登場する



食糧が満足に手に入らない時代を経て、ほとんど人は食うや食わずに
一生を終える
その前に時の首相は、どんな顔をして表に出るのだろう