映画館

映画館へ足が、向かわない。
広告宣伝を見ない、新聞を見ない、テレビを見ないからだろうか。
興味関心とつながらないと、行こうとしないのかも。


時代遅れの映画を見ていると、それなりに観客の足が向かわないのも理解できる。
映画を撮る理由が、年を追うごとになくなりつつある。
日本映画だけでなく、世界を見渡しても、見る必要があるのか問い直してみる。


読書と同じで、読む人観る人を増やしているか、と考えてしまう。
パソコンで映画を見ると、その映画の成り立ちを想像する。
感情なのか、理屈なのか、記録なのか。
感情を引き出させるための、映像というのは、どうも苦手の分野になる。
愛とか恋とか、もういい加減ついていけない歳になった。


読書する本と同じく、出版された年、映画化された年が気になる。
リメークされたとなると、なぜ繰り返されるのか。
前回の作品と、どう違うのか、作品として何を訴えようとしているのか。
いまの社会になって、何を訴えようとしているのか、時代性からしても。



そのことを考えさせてくれるのが、パソコンの映画鑑賞になる。
映画に行くには、それなりの装備が必要、お金と時間が大切。
懐が寂しい時に、そのあと数年たって「その名作」を見せてくれるのがこの映画。
海外の作品を、見せてくれるのがありがたい。


日本と海外作品を、対等に扱って見せてくれると信じている。
日本の映画は、長年経てば、消えてしまうような、心に残らない作品が
あまりにも多すぎる。
日頃、映画館に行くほど時間に余裕のある、過ごし方などできない民族になってしまったのでは。