チラシ配り

 チラシ配り



 何年ぶりだ、まだまだやれる。

 20代の時は、一枚いくらでポストにチラシを入れた。

 昼間でなく、夜の遅い時に配った。




 あれから何年かたって、媒体は変わっていないことになる。

 配る方の姿勢は変わった、金でなくボランティアで動く。

 ただ人の周りを歩くのに、気が引ける。

 見知らぬ者があたりをうろつく、それなりに安全なことでは。



 ボランティアとしての、心づもりを保ちたい。

 チラシのたまっている、がみえるポストならチラシを入れない。

 溜まっているのは、掃除をしないか、住んでいる人がいないか。

 配ることが目的でなく、紙を読んでもらうことが大切。



 歩いてみて、周りの様子を知ることができた。

 密集した中にも、公園がありトイレがある。

 このトイレがあるところ、なかなかないのが現実。




 人通りに、座る場所が設けられていた。

 その椅子が設置され、姿勢をずらして座ることができない。

 金属で作った、円盤状の座椅子である。

 昔、10年ほど前、センスの悪い人がこしらえたのだろう。





 その椅子に座って、喫煙する人が次々と現れる。

 そのそばにいなくても、煙が漂ってくる休憩所。

 足元にはタバコが散乱、空き缶が椅子に放置。

 駅前にして、

 ストアの前にしても、

 違和感を感じる場所。