死んだつもり
泥の河 2002年 横浜録音図書(株)
著者 宮本 輝
朗読 松谷染佳
戦争の傷跡を残す大阪で、川の畔に住む少年と
廓船に暮らす姉妹との短い交友を描く。
冬の蝉 2002年 横浜録音図書(株)
著者 杉本 苑子
朗読 小森 彰
ひどい貧乏暮らしの旗本のところへ娘の縁談と、わが身の
昇進の話とが一度に飛び込んできた。貧しくとも懸命に生
きる武士。
死んだつもりになって、やってみる。
大人が子供に向かって、しんそこ話しする。
あったかい感情に浸る、そのとき。
死んだつもり。
コンクリートの床に、二階から落ちたとき。
コンクリートの材料、砂と石のサイロに、
転がって死んだ、同僚。
交通事故で、車同士が衝突した過去を
思い出しました。人生はいつでも、
どこでも、危険とはちあわせなもの。
死んだつもりに、なって。
人生のあらゆるときに、いつでもリセットできる。
時計の針を戻して、新たな日を送ること。
読書や朗読を聞いて、過去を思い起こす。
泥の河を聞き入って、若返りする。
新たな自分を踏み切れないものか。
亡き父や母に巡り会った気がする、
死んだつもりになって・・・・。