論理が立たない

 おはん   2001年   (株)新潮社

 著者 宇野千代


 朗読 藤岡琢也


 物語は、一人の男の独白でつづられていくーーー

 浮気がもとで離縁させられた男は、相手の芸者

 の家に身を寄せていた。ところが妻のおはんと

 再開し、息子の悟と出会ったことで、男の運命

 はまた狂い始めるのだった。




















論理が立たない





 経済が成り立たない。

 収支が合わない。

 じゃー政権から離れてもらうしかないではないか。






 これが幾度となく、繰り返されてきた。

 何度となく、同じ失敗をしても許されてきた。

 それが、日本という国、じやーこのまま、

 この経済でやっていけると思いますか。






 政治の顔をして、表に出てくる人にろくな

 人物が出てこない、これがこの国。

 8年同じ仕事をやって、するとテレビに映り替わった。

 これが通用する、日本になってしまった。

 経済は彼らの土俵ではないのだ、そして彼らの

 業績は数字で評価されない、世界なのだ。

 評価されることは、将来にわたってもないだろう。







 国の政治でも、同じように数字が明らかになると、

 その姿を表に出さなくなった。

 経済に全く疎い、その疎い政治家を支持している

 国民が、これまた経済に疎いときている。







 では、国民ではなく企業は、経済を見ているか

 どうか、政治に向かって声を出しているか。

 政府と日銀のやり方に、右往左往させられているいま。

 明日と将来を彼らにまかせられない、それが目の前で

 見せられたという感じ。







 銀行の預金をどうしますか、増やしますか。

 銀行自体は、預金量を増やそうとはしない、このこと

 に時代の変化を感じました。

 グローバル社会だともてはやされて、資金量と采配を

 大きくしてきたのを『修正』させなければいけない。






 少子高齢社会に合わせて、経済をダウンサイジングさせる

 必要性を感じる。ちょうど電気自由化に合わせて、需給先

 をどこにするか考えるときです。果たして大きいことが、

 いいことであるかどうか、原発と合わせて考えるときが

 重なってきたわけです。







 2011年から止まることなく、建築ラッシュが続いてい

 ます。人口が減って自治体が住民を増やそうと躍起になっ

 ているにもかかわらず、一か所集中で空に向かってマンシ

 ョンが建てられています。その名も超高層マンション、億

 ションの販売が行われています。







 超高層マンション、これがグローバル社会の正体だと思い

 ます。このマンション何年続くと思われますか、このマン

 ションの住人は、少子人口化に何ら影響はないでしょうか。

 これらのマンションが、増えれば増えるほど窮地に立たさ

 れるのは、誰でしょうか。






 
 使用電気量を増やしたからと言って、何ら利点はありません。

 エネルギー消費をせず、肥満体になるだけです。