ふがいない僕は 空を見た

 ふがいない僕は  空を見た    2012年  日本

  監督 タナダユキ
  
  原作 窪美澄

  出演 永山絢斗 

     田畑智子

     窪田正孝



  
  高校生の卓巳は、イベントで”あんず”と名乗る里美と知り合う。

  里美は、姑から不妊治療や体外受精を強要されていた。










https://www.youtube.com/watch?v=_2itYfb_E-c



  
   

   
   
  

  142分。

  ミスったかなぁ、と思わせる、前半。

  なに、何なのよ。






  画面から眼は離れているのに、ひきつけられる。

  主人公が、変換したのか、視点が変わったのか。

  現実の暮らしに、戻されてゆく。





  経済が豊かなのか、労働は足りているのか。

  食べ物が溢れているのか、ダイエットはしなくていいのか。

  主人公の家庭が、ぼやけて見えてこない。






  コンビニの一場面。

  ”団地”という所属名が、台詞に登場する。

  団地ってなぁに。

  正社員でない、非正規労働者の人のこと?

  市営住宅や、公営住宅に住んでいる場所のこと?






  蔑称としての”団地”という言い方に、ついていけない。

  憧れであった「ウサギ小屋」であったのに、いつも間に

  我々は、貧者になってしまったのか。






  どうしてこんなことになってしまったのか。

  自分たちが、なにか間違いを犯したというのか。

  自分で自分をひっくるめて、解釈している。

  なぜ自分をおとしめて、見てしまうのだろうか。