地の群れ

地の群れ   1970年   日本

  監督  熊井啓

  原作  井上光晴
  出演  鈴木瑞穂
      奈良岡朋子



熊井啓と原作者の井上光晴が共同でシナリオを執筆。

 昭和16年。

 宇南少年は、炭鉱で朝鮮人の少女を妊娠させ、少女の姉宰子に

 その責任を追及された。













 ・炭鉱労働者

 ・朝鮮人

 ・被差別部落

 ・放射能


 ・原爆病

 ・診療所

 
 テーマを挙げると、この程度か。

 いまの私にとっては、医学に関する知識について。

 知識は、専門家だけのものか。

 自分の身体を知ることは、いけないことか。

 医学は、医療従事者の既得権か、といったことが、

 頭のなか駆け巡っている。





 
 何から何まで、あらゆるものが劣化している社会、

 医療従事者が、正常に機能しているという、保証はできるか。

 あり得るとすれば、それは ”倫理 ” のようなもの。

 


 2014年、この日本で最も欠けているのが、倫理ではないのか。

 何度も読み返しみてみたい、映画です。

 いつまでも医学知識の疎い、日本人でいいのか。