鈴木先生

鈴木先生   2013年   日本

  監督 河合勇人

  原作 武富健治 

  出演 長谷川博巳
     臼田あさ美
     山口智充
     でんでん
     富田靖子

  
   普段はおとなしい生徒、出水が給食中に問題行動を起こす。








  https://www.youtube.com/watch?v=UVYiEzVmSyg









  学園ものに見せる特徴がつかめない、目線がしかと読めない。

  先生、学生、父兄を対象にしたもの、スポーツ・体育系?

  学園の実情を伝え、将来の教師へ知らしめるもの?



  淡い恋のような希望を持たせる、あこがれの学校。

  学校、自分の人生を楽しみ、みんなと共有する世界。

  学校生活で欠かすことのできない、同志でもある友達。



  そういった当たり前のことを、描写するモノではない。

  我々がかつて経験した学校の、内幕を描くでもない。

  この映画の視聴者は、先生・学生の親・学生自身でない。



  なぜ断言できるのか、悩んでいるモノが見えない。

  批判するでもない、ただの傍観者でしかない。

  生活の知恵を伝えるでなく、読書する本の紹介もない。

  ただの流し目で映像を追ってみるしかない。

  こんな先生、自分たちのクラスに、やってくると思う?






  教育界、学校の世界を全く知らない。

  現実の世界を知らない者が、この世界を外から目線で

  描いてみたのが、この作品だと思う。

  学生たちが、天真爛漫で描かれているように思った。

  自分が学生である時のように。



  

 
  典型的な人の一生と同じ。

  生まれて初めて学び舎に通った時の、実生活。

  わが子が通った時の、親から眺める二次的な学校。




  階段下に作られた、職員の喫煙室

  その喫煙室は、もういまの法律ではありえない。

  もう憧れたり、夢を育ませることのできない。

  そんな職場じゃないはず、この社会で埋められ、

  人の餌食にされているだけ。





  クラスの席替えシーン。

  自分の机といすを両手で抱えて、教室を移動している。

  この光景を見て、3年間、その机とイスは生徒の所有物となり、

  疵をつけたり汚れたりすると、生徒の責任になるのでは・・・。

  そういう妄想をした、愛着を持つこと。

  それが、最も難しいことではないか。





  5月衆議院

  「教育改革法案」が可決suzuki