楽を求めて、苦しむ

楽を求めて、苦しむ




 ある日、待ち合わせをして、その前に散歩をしていた。
 寺の前で、「今日のひとこと」を読んだ。
 楽を求めて、苦しむ。



 それを眺めながら思いめぐらしている時、
 車のきしむ音をまじかに聞く。
 眼をやると、事故現場を見ることができた。



 事故が発生して、10分で救急車が到着。
 隊員は3名。


 14分して警察が、自転車に乗って到着。
 確か、警察官は1名。



 16分経過して、
 事故発生した当時、走る車の前方をふさいでいた、
 「駐車車両」は、忽然と消えていった。



 その後でなおも、ひとりの警察官に答えている運転手。



 事故そのものは、デリバリーのバイクと軽自動車の
 発車間際の「衝突」。
 運転手は双方とも、「中高年・高年齢層」ではなく若者。
 

 もちろん両者は、反射神経の高いのを自画自賛したいだろう。
 車の窓ガラスに映った、情景は「すべて」だったろうか。
 私には、そう思えなかった。



 前方の視野を塞いでいた、駐車車両の存在を
 運転手は、細かく説明していただろうか。
 確か、現場写真を撮っていなかったと思う。



 ここで、その現場写真を公開したら、どうなるだろうか。
 



 狭い日本社会の、
 この1週間で、たいへんなことが起きている。
 その前兆と思えることが、途絶えることなく発生している。
 私たちの、身の回りに起こっているのが、
 次は、自然や環境につながってくるのではないか。