福島県飯館村

福島県飯館村




 風化させてはならない。
 言葉ではいえるが、持っているものに限りがある。



 震災から3年余り、話しや講演があるたびに出かける。
 わかっているようで、何ら知らされていない。
 誰が、誰から、何から。



 落ち着いて知るには、手書きの文集が手っ取り早かった。
 顔が見えない、声のきこえない。
 歳がわからない。



 被災者、避難者の声が聴きたい。
 顔が見たいわけではない。
 本当のことが知りたい、実情を。
 


 当初、講演は女性がほとんどだった。
 男性は、限られていた。



 講演を聞き続けて、あれから何がわかっただろう。
 何もかも、分断されていたことに気がつく。
 


 すべて、個人の問題として、すり替わっていた。
 それを、みんなで話し合おうとしない。
 自分だけの問題としてしか、みていない。



 男の登壇者が出てこないと、国のこと自治体のこと、
 社会のことが出てこないのか。
 職場の話は、オトコの独壇場か。



 男たちに、すべてを任せて、長生きしますか。



 女性には、参政権がないのだろうか。
 何が大切だと思うか、じっくり考えてみたら。