MUD
MUD 2013年 アメリカ
監督 ジェフ・ニコルズ
出演 マシュー・マコノヒー
タイ・シュリダン
ジェイコブ・ロフランド
アメリカ南部、アーカンソーの川岸に暮らす14歳のエリスは、
ネックボーンと出かけた、川の中州でマッドという男と出会う。
http://www.youtube.com/watch?v=9Iy4QKPUEMY
面白かった。
原作の立場が強いのか、監督の裁量が与えられていないのか。
こころ踊る場面を見ながら、頭が動かなくなった。
エリスとネックボーン、2人の少年にスポットが当てられ、
過去の回想へ、自然に戻ろうなどと連想してしまう。
見た目から街の若者と異なる、リサイクル的ボートやバイクに囲まれた
生活をしている、少年たち。
少年・こどもの視点は、シリアスな題材だろうと思い込んでしまった。
登場人物が、しっかりと描かれているようでいて、
観客が知りたい”答え”は、何も見えてこない。
地域を知らないのか、そんな思いに駆られる。
インフラの充実していない片田舎と、モダンな開発された街が、
数秒の間にその姿が映される。
近くにあり、互いの土地に行き来する、住民たちが住んでいるとは
到底思えない。
自動車に乗って、数秒で移動できるとしても、
同じ場所で生活している人とは、想像ができない。
二つの場所の関係をたどる、その複雑な環境を示すもの、川に住む”マムシ”。
開発された街と、自然に恵まれた水上の世界。
二者択一でもって、価値観が描かれていることに時代の流れを感じる。