友達2人の幼子

友達2人の幼子


 2歳6ヵ月の女の子、8ヵ月の男の子。

 2人の幼子は、当日、スターにありました。

 この定例会は、「教える」「学ぶ」をメインに掲げています。

 

 参加者は、このスターたちにくぎ付け。

 彼らの顔や動き、刺激に敏感な反応に注目の的。

 彼らの動きが、カメラに写し撮られます。

 意外と思うのが、カメラに撮られることを嫌がらない。

 何ヵ月、数年の間、カメラに撮られ続けているのでしょう。

 

 子ども達にとっては、見知らぬ大人ばかり。

、たまたまふたりの幼児が、めぐり会いました。

 その二人の反応、顔を眺めるだけで楽しい。



 私には、孫はいません。

 幼子の顔や動作、息子や娘を持った時の、過去の経験で見たような

 気のするものでもありました。

 まるでテレビの画面を見るように、2人の保護者は躊躇することなく、

 子どものすべてを見せてくれました。



 
 正直に言うと、年配の参加者は「孫世代の動き」を

 切れ目なく、眺めたのは初めての経験かもしれません。

 2人の保護者は、幼子たちの心の内を説明してくれました。



 育児休暇、保育待機児童など。

 現役でないと理解できない、現実の厳しさを解説されます。

 出産することは、生活するうえで、どんなに大変なことか。

 数時間、保護者と同席して、彼らの動きをつぶさに見つめてきました。

 なんと、たえず育てる意欲を、持ち続けないといけないのでしょう。


  
 若い人が子どもを持つことに、いかに苦労しているか、実感させられる

 空間でもあります。そして、自分の家族として、本人である子どもに、

 兄弟なし・ひとり息子(娘)だけで、納得させられるかどうか。

 決断しなければならない、時がやがてやってきます。



 若い家族が、新しい家族を迎えるのに、どんな試練を受けているか。

 国のやっていること、国のありかたが、若い人にはわかるはずです。

 人を育てる立場にあり、育てられない環境をそのままにして、

 国民たちに、おんぶにだっこしているのが、日本なのです。




 このような社会環境のなかで、外人労働者を呼び込もうとしているのが、

 2014年の日本経済です。

 外人を増やしても、外人もやがて結婚をします。

 その彼らが、子どものを育てる環境を、同じように無視はできません。

 日本に誰が住もうと、共通の課題は「人権」、同じ問題なのです。

 国や自治体が、一歩先のことを考えていないのは明らかでしょう。