ボリシェヴィキの国におけるウエスト氏の異常な冒険

ポリシェヴィキの国におけるウエスト氏の異常な冒険   1924年  ソ連
Neobychainya priklucheniya Mistera Vesta v stranye bolshevikov

監督 レフ・クレショフ
出演 ポルフィリ・ポドーベド
   ボリス・バルネット
   アレクアンドラ・ホフローワ


アメリカ人のウェスト氏は、ソビエトへの視察旅行にやってくる。


サイレント、73分。


コメディというのでしょうか、相性が悪いです。



ウェスト氏を裕福な人と捉えて、アメリカ人が描かれています。
ソビエトにやってきて、災難に次々遭う。
どうしてなんでしょう、何故なんでしょう。



ソビエト社会主義は、貧困にあえいでいる人ばかりいるというのでしょうか。
靴下を直している間に、カバンを万引きされる。
まるで盗まれるのは、当然という扱いをされるアメリカ人。



馬車を追跡する場面、ボディガードが逮捕されようとする格闘。
電線を使っての綱渡りでは、壁に取り付けられた電線が外れようとしている。
細かい描写に、丁寧さを感じます。



家に監禁され、外に逃げ出そうとするシーンでは、煙突を潜り抜ける演技。
ウェスト氏は煙突を潜り、同じ囚われの身の女性はドアからするりと外に出る。
見ている方が、おどろくような顛末。
ウェスト氏は、煙突の炭で顔が真っ黒。



日常、人の行動をじっと眺めるような機会、舞台で演技を見ることがない。
そういう時代に伝えられた、憩いの娯楽として誕生したような感じ。
警官と交えての追跡シーン、楽しく愉快に過ごしたことでしょう。