ずっとあなたを愛している

ずっとあなたを愛している   2008年   フランス

監督 フリップ・クローデル
出演 クリスティン・スコット・トーマス
   エルザ・ジルベルスタイン

15年の刑期を終えたジュリエットは、妹レアの家に身を寄せる。




http://www.youtube.com/watch?v=R3Mhge0zOCw






犯した罪のことを、何も告げないで映画を終えると、
感じたとき、ジュリエットが理由を明かし始める。
それを聞くと、観客は涙する。


子どもの死に立ち会うのは、人生で最大な不幸。
知性でわかるモノではなく、ストレートな感情。


家族愛の話は、古くから描かれている題材。
ここにきて、耐え忍んできた経過を追ってみる作品が多くなった。


働き口がなくて、食べるものがない。
一人暮らしの貧乏な生活。
現実を描くというより、幾年か人生を過ごした後の回顧。


幾分生活にゆとりが出てきたから、過去の出来事に着目しようとする。
主人公の姉妹は、一緒に暮らせなかった人生を取り戻そうとして、
お互いの生活に溶け込もうと努める。


現代に生きている、我々では思い至らない。
自分の心が、いかに冷ややかになっているかよく自覚できる。
家族愛をすっかり、忘れてしまった、日本国民の典型なのかもしれない。zutt