武士の家計簿
武士の家計簿 2010年 日本
代々加賀藩の御算用者(経理係)である下級武士の猪山直之は、
家業のそろばんの腕を磨き出世する。
http://www.youtube.com/watch?v=2W_K0z-IHAI
いつしか家計が火の車、倹約に励むようになる。
解せぬとは、わが子にそろばんを教えようと武士である
父は家計簿の計算を、わが子に任せる。
わが子に託せる家計の算術であるのなら、家庭が貧する前に
家長である父が、なぜ采配しなかったのかという疑問。
家業と同時に、家計を管理しておれば間違いはなかった。
大人が適わなかった家計の算術を、元服したばかりのわが息子に
託すとは、合点がいかない。
順序立てて考えると、大人のわがままとも。
家計簿の収支が合わないと、息子を問い質し、
息子は4銭を足して、その帳尻を合わせた。
すると父は、その4銭はどこから出てきたのかと問う。
武士の社会、経済の根底は、誰しもご存じの農民に課せられた年貢。
いまを考えれば、まさに消費税、税金そのもの。
それで賄っているのが、国や自治体。
そして武士に相当するのが、
公僕と称する・・・・・。
家計簿である、国の予算収支の帳尻を合わすことができない。
ならばその職を解くのが、世の習い。
それができないならば、この国はこの「国」ではあらず。