素晴らしい一日

素晴らしい一日   2008年   韓国

監督 イ・ユンギ
出演 チョン・ドヨン
   ハ・ジョンウ
   キム・ヘオク

恋人なし、貯金もない30代の女性。
彼女は、競馬場に向かう。
1年前に別れた男 ビョンウンをつかまえ、
貸した350万ウォンを返してもらう。



http://www.youtube.com/watch?v=ycfKAIUCVNQ



韓国映画の観客の心をつかむ、強さを感じる。
その自信がどこから出てきたのか、グローバルに
映画文化を発信し続ける、斬新さ?



ヒスとビョンウン、2人の関係はどんな過去だったのか。
その後、どのような空白の一年間であったのか。
ヒスとビョンウンは、お互いの過去と現在を声に出して、
観客に語ろうとはしない。



ビョンウンの女関係は、知人に借金を申し出るため、
ヒスの前に登場する。
ビョンウンが、眼の前で借金を申し出る。
それを受ける知人たちの人柄を、値踏みをするヒス。



経済が貧窮し、生活が成り立たなくなったとき、
人は、何を考え何をもたらしてくれるか。
自分に何ができ、何をしようとしているか。
それぞれの人生と、金という現実的な存在。



元の借金を返すため、新たな借金を繰り返すことに、
反省や将来の約束も喋ろうとはしない、ふたり。
ヒスとビョンウンは、知人のカネを当てに車を走らせる。



ここで、当然のごとく、2人が共に暮らせばいいのでは
ないかと、思わせる。
2人にとって、過去のことは大切な意味を持たないかのよう。