突貫小僧
突貫小僧 1929年 日本
監督 小津安二郎
出演 齋藤達雄
青木富夫
坂本武
間抜けな人さらいが子どもをさらったが、子どものわがままに
困り果て、結局元のところに戻す。
http://www.youtube.com/watch?v=8BOSZrNo0wg
映画の製作に関して、貫かれている精神は”お笑いと、ユーモア”。
平民の視線で、映画の発祥をたどれば、当たり前なところに
集結する。
誰でもが理解し、わかる映像。
小津映画の柱、演じる人にとって心の支えといえば、
登場人物に対する平等な注目、人に向けるあたたかい視線だと思う。
子役だという、控え目な気持ちで、子ども達はカメラの前に出てこない。
画面上の登場人物、主役になりきって、動き回り演技をする。
眼から強い意思を感じさせる。
演技者同士、役者にとって彼らの関係はどうだったろうか。
演技者それぞれが、その分をわきまえ画面上にその存在感を表しただろう。
映画の創成期に、お互い対等に渡り合えたのではないか。