東京の合唱

東京の合唱   1931年   日本
Tokyo Chorus

監督 小津安二郎
出演 岡田時彦
   八雲恵美子
   菅原秀雄
   高峰秀子
   斎藤達雄
   坂本武


首になった同僚に、同情し会社の社長に抗議。
ついに勤め先の保険会社を、自らも首になる。



社会全体が不景気になり、就職に懸命になるが、
大学を卒業したという、その沽券に引きずられて職を見つけられない。



同僚が受ける災いは、自分の将来も関わり、意見を述べてしまう。
知識の広さが、職を遠ざけてしまう。



20歳代の職を求めてさまよっていた時代を、思い起こさせる。
何ら社会は発展しておらず、同じことの繰り返し。



公共の職務を背負った人たちは、何ら対策を考えることなく、
無駄な時を過ごしていたということ。




これが、民主主義、自由主義新自由主義のあらましである。
一生の間に、二度職にあぶれるなど、まさに目出度い日本人。