長屋紳士録
長屋紳士録 1947年 日本
監督 小津安二郎
出演 飯田蝶子
青木放屁
河村惣吉
笠智衆
飾り職人の為吉が酒を飲んでいると、同居人である大道占い師の田与が、
男の子・幸平を連れてきた。
その子は親にはぐれて、田与についてきた。
田与は向かいに住む荒物屋のおたねに、強引に預けてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=XK4ccsCI6Wc
人情豊かな長屋住まい、うらやましくあり、
そのもとは、お互いが認め合っているもの。
気心が知れている、悩みをわかってくれる。
食うや食わずの生活をしておれば、周りが放っておかない。
開けはなれた、玄関。
ふすまから聞こえる、夫婦や親子喧嘩。
大人たちに、「捨てられた子」といわれても、
くじけない子ども。
他人に屈しない、意志の強さ。
周りの人たちの声に支えられる、のも人情。
「捨てられた」と、子どもにあきらめさせる、
これまた、ひとの人情。
どちらを取るのか、両方とるのか、
最後は、自分で判断するしかない。