老いて笑って愛して生きて

老いて笑って愛して生きて

〜宅老所あったかいご奮闘記〜

製作:堀内宏



長野市松代の宅老所あったかいご。
自宅で暮らす介護の必要なお年寄りが、
昼間の時間を過ごしている。
介護でいうところのデイサービスで、身体的な介護が必要な人、
認知症の人、軽度から重度まで様々。
管理者の倉田雅恵さんを中心に、手間を惜しまず一人一人に
寄り添いたいと介護を続けている。
元気でも、元気でなくても、ひとりひとりの個性が
あふれだしている家。
そんな宅老所”あったかいご”の、心温まるような、
身につまされるような、日々の物語。
2010年春から3年間を追った。


信越放送 2013年4月24日放送


91歳の認知症に入りつつある、男の老人。
その父親を抱えた娘が、外で働きながら介護をしてもらっている。


その彼が、老人ホームに入るという。
本人の有無も言わせず、娘の意向で事は進む。


キューさんは、施設長倉田さんに人生を語る。
素直に受け取る、孫に近い年代の倉田さん。



介護を受ける者と介護する者が一緒になって、
生きていく姿勢に感動をさせられた。


他人が見れば、「まぁー、なんてこと」という
不思議な関係でつながれている。


お金や地位にこだわってする仕事ではなく、真の親子で
あるかのような、親身になって交わせる会話がつづく。
新しいコミュニケーションのあり方かもしれない。


介護する人が集まらなくて、育児の合間に介護ができる
環境をつくる。
介護をしながら、幼子を職場が支援する、育てる環境がある。
孫世代、それ以上の歳を隔てた人と人の関係。


映像に字幕があるのが、やさしい。
字幕が読める、視聴者とは限らないが。
それにしても、長セリフの主人公たち。


からだを動かすこと。
声に出して、話すこと。
何としても感情を表すこと。



90代世代。
我々に、まだやらなければならないことが山とある。
3年間、孫世代とその親世代の介護はつづいた。