ムカデ人間2

ムカデ人間2   2011年   オランダ・イギリス
THE HUMAN CENTIPEDE Ⅱ

監督  トム・シックス
出演  ローレンス・R・ハーヴィー
    アシュリン・イェニー
    マディ・ブラック


インモラル・ムービー。
ニコ動画の期限付きの日にちを、最後まで見られなかった。
途中までしか見なかったにもかかわらず、コメントを書きます。



おぞましいの、ひとこと。
ホラーは好きではない、しかし無料映画ということで覗いてみた。
見る意味が、あったのだろうか。



「連なる」という、演技の動作を見ていながら、
ふっと、「つながる」「きずな」という言葉を連想した。



2011年から日本で叫ばれる、標語のひとつ。
連帯を持つように、おしよせる「強制」を感じさせる、あの語。
ケイタイとキズナ



<息苦しい>
まさに、ムカデ。



”2 ”ということから、
この手の作品が、はじめて発表されたものではない。
出演した俳優も、前の作品と関わりがあるのだろう。
迫真の演技だと思う。



CGで表現できる時代なのだから、映像にフィクションがあるのは、
小さい子ども達もわかっていること。
これが、PCで見れるという文化に驚かされる。



バスや地下鉄を民営化して、儲けようとしている社会にあって、
映画鑑賞を有料に、観客を制限することの意義はあると思う。
よく言われる、自己責任に任せるやり方も。


社会的に、プラスにみえる事業ではない。
私企業の活動範囲にあたり、公共の媒体として
環境を整えることに努めているか、問われる。



映像で表現した犯罪行為を、公開以後、社会的にどう受け取られたか
歴史的な視点から、分析できる国であればいいのだか、
そんな国ではないことは、誰しもわかっていること。



有料と無料の線引きは、最低限の人間としての知恵。
儲ける、金を得るという社会的行為であると同時に、
貢献しているという確信を得るための行動でもある。



表現の自由と権利と、保障されるべきものとして扱いたがる
人が出てくるかもしれないが、日本はそんな国ではない。
表現するための機器を販売しておきなから、展覧会を拒否し、
社会的に批判されても、続けて営業がこなせる国。



生活のなかに自由を求める、意識の高い人は少ない。
人権としての保障に、心を砕けない人。
自分の家族にさえも、いじめが蔓延する〜。
抑圧されたものを簡単に、受け入れられる人ばかり。



映像を作り、表現されたスタッフについて、尊敬はします。
しかし、制作された意図が、観客に理解されたと、
結論付けることはできない。