エクステ
エクステ 2007年 東映
http://www.youtube.com/watch?v=YKLEQMHGVN8
ヘヤー・エクステンション。
横浜港のコンテナから髪の毛に埋もれた少女の遺体が発見される。
その直後、優子が働く美容室で不可解な出来事が起こり始める。
興業的にむつかしい作品だったのではと、想像します。
ホラー作品は、好きではありません。
映画館で、見ることはないでしょう。
社会性が強く感じられて、物事を深く感じられる。
実体がホラーなので、接する機会はなかったわけ。
髪の毛に関するテーマなので、女性の観客を引き込むに抵抗がある。
この映画を観て「エクステ」というものを、なんとなく理解できました。
「エクステ」の存在自体が、怖くなりました。
内臓を売買する、毛を売買する。
動物の毛皮を売買する、これも同じ。
化粧することの、本質を感じさせます。
園監督の作品を、はじめて見ました。
髪の存在を描いた作品なのですが、抵抗があります。
主人公の美容師が、長い髪を垂らしたまま働いているのです。
私には、とても考えられない働く環境。
ネタバレになりますが、この髪を凶器にして描かれます。
もっとも愛おしいものとして、髪を集めていながら、
その髪によって命を奪われていく。
なんというはかない人生なのでしょうか。