砂漠で歌う女

砂漠で歌う女 2009年  アフガニスタン
A Woman singing in the desert


ナンを焼いて生計を立てている、女性たちの姿に密着したドキュメント。

地雷で足を失った夫を持つ女性。

障がいを持つ子供を育てる女性。

カルザイ政権によって夫が失業中の女性。

支え合いながら生きている女性たちは、ナンを焼きながら歌う。


Writer Alka Sadat

まくしたてるように泣き言をいう女。

夫のこと、子どものこと、障がい者を持つ母。

顔を撮られても、文句を言い続ける女性。
なぜ映像に残すことを、彼女は受け入れたのだか。

女が写真を撮られるのは、恥にちかい?
世間に言い訳ができないと、不平を言いながらも、
カメラの前で、幸せな暮らしができると喜びをあげる。



写真を撮ってほしくない。
写真を残すと、ひどい目に遭う。
そう語る彼女たちが、迫害を受けていることを吐露する。


夫と妻、アフガニスタンでは平等に程遠い。
対外的に、こういう話は避けて通っているのだろう。
日本でいう、刑事と民事事件の境目。
夫婦の事は、夫婦で解決せよという古くからの流れではないか。


アフガニスタン
その生活における男女の、力関係など声に出しようがないのだろう。
日本であれば、さしずめ100年ぐらい前の、男女関係か。


この一本のドキュメンタリーだけで、伝わらない部分がありそう。
アフガニスタンの情報が少なすぎる、そこに問題があるかもしれない。


将来何になりたいか子供に尋ねると、先生か医者・ナースだという。
女性の働く職場がない、貧困な経済が原因でなく職種がない。
想像もできない社会が、アフガニスタンという国らしい。



ネットのない、隔離された社会に彼女たちは生きている。
識字率40%程度か。
まくしたてるようなマイクに浴びせる、発言。
あの勢いに納得させられた。
悲しみは深い。



http://www.rawa.org/rules_jp.htm


ネットで、広く訴えられています。
ぜひネットサーフィンを〜。