月曜日のユカ

月曜日のユカ   1964年  日活

監督 中平康
出演 加賀まりこ
   中尾彬

18歳のユカは、初老のパトロンと同世代の恋人を持ち、
誰にでも身を任すが、キスだけは決して許さない。




http://www.youtube.com/watch?v=Ni4PThuBwRQ




映画では、よく扱われるテーマとして宗教。
民にとって信仰が、どう関わっているか示す機会、
それが映像なのに、大雑把で表現しにくい?


宗教と若者が、当然あるものとして溶け合っている。
その背景を前提にして、ユカの青春が描かれていく。
自らの意思で、行動の良し悪しを決断している。


ユカのパトロンにユカの母を紹介した時、パトロンは逃げるようにしてその場を去った。
そのすげない、大人げない態度をした初老のパトロン
毛嫌いをした理由が、ユカの頭で整理されていただろうか。


厚化粧、華美な化粧、きらびやかすぎる派手な衣装。
一言も発しないで、品の悪さを示すような場面。
母親は、椅子に座ることなく、立ったままの演技。


他人からみれば、無軌道にもみえるユカの生活。
世間から眺めれば、母は世間から蔑まれている世界にいる。
なのにユカは、母と心の通った日常会話をしている。


毅然として生きている、ユカが、
うらやましくも映って見えてくる。
なぜだろうか?