消えた炭鉱離職者を追って・序章

原発植民地主義

韓水山「軍艦島
強制連行、奴隷労働、原爆地獄という朝鮮人被爆者の
実態が描かれた → 「軍艦島

日本の植民地となった朝鮮から数百万人に上る、
朝鮮人労務者が日本に連行され、


ビキニ 
 世界遺産に登録され、
核の難民として、
 すべてが破壊された
マーシャル諸島米核実験


被災地に留まる、避難する、福島第一原発
共に共通するのは、土地を収奪されること。
自由主義を盾にして繁栄した主な権利、
土地の取得。
時代がさかのぼって、植民地主義に明け渡す。



●消えた炭鉱離職者を追って・序章   27分  2013年  日本


監督  岡村淳  


筑豊で伝道所を開く犬養光博牧師夫妻が、ブラジルを訪ねた。
記録文学作家・上野英信
日本国がエネルギーの転換を迫られ、南米移住を余儀なくされた、
かつての炭鉱労働者を尋ねて、上野は長い旅に出た。

その上野の足跡を、犬養光博氏が後を追う。
続?上野英信「出ニッポン記」 1977年








 


追われゆく坑夫たち  上野英信  1960年   岩波新書

出ニッポン記     上野英信  1995年   社会思想社


ブラジルの移住民の前で、上野英信を篤く語る、犬養光博氏。
同年代、あるいはそれ以上の歳を重ねた日本人の聴衆。
なぜかしら、話の糸口がつかめない、いら立ちを感じる。


何が邪魔をしているのか。
共有している、日本の土地。
自分の故郷。
労働観・価値観の違い、知っている文学の違い。


筑豊の炭鉱という言葉が飛び交う。
闇の世界、落ちた仕事、暗闇の仕事。
経済成長に取り残された、炭坑町。


上野英信、宇品にて被爆、復員後京都大学文学部中国哲学科中退。
九州で炭鉱労働者になり、海老津炭鉱、高松炭鉱、崎戸炭鉱などで働く。


炭鉱労働で頭に浮かぶのは、つよくなる労働組合
働く場所を奪われ、
住む場所を追われて、
暮らしてきた故郷を失い、
それぞれが分断され、組合を無くしてしまう結末。


新しい植民地主義


新たな日本の原発難民が、
南へ、南へ、仕事を求め、
暮らせる住まいを捜し、
移動し続ける。