放射能X

放射能X  1954年  アメリ
THEM


監督 ゴードン・ダグラス
出演 ジェームズ・ホイットモア
   エドマンド・グウェン
   ジョーン・ウェルドン

1950年代のSF映画。
少年時代に、ひょっとして見たかもしれない。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

同じ年アメリカは、マーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験を開始した。
「ブラボー」と名付けられた水爆は、広島原爆の1000倍、「死の灰」は第五福竜丸ほか
日本のマグロ漁船やマーシャル諸島そしてアメリカ中西部からフィリピンまで降り注いだ。

1954年のビキニ水爆実験は、「キャッスル作戦」と呼ばれ、ビキニ・エニウェトク環礁で、
3月1日〜5月14日まで6回行われた。実験の回数が重なるほど大気や海水の汚染は深刻な
状態になっていたが、漁船員らはスコールで体を洗い、雨水を利用し、海水風呂に入り、獲れた
魚の内臓を食べた。

太平洋核被災支援センター 山下正寿
「核の海の証言」から  ↑

未来の社会をいぶかるコメントが、最後に加えられる。
自然を壊す人間と動物を対決させるため、銃器や火炎放射器で殺す。
蟻が放射能で肥大化したのが、要因。

銃器の発砲する音を聞いて、死に絶え沈静化する。
まさに別世界。

子ども心に科学に興味を抱く、頼もしいことですが、イメージを壊しすぎた。
蟻のすみかは、蟻地獄などの砂と土。
巨大な巣に立てこもる大きな蟻、コンクリートの壁に木の枠。

酸素ボンベを抱えて探索する者、ボンベを持たないで酸素マスクをする者。
二つが入り組んで前へ進みます。

細かいところでは、怪物と闘った現場制服の警官が、
いつの間にか出世して、幹部になって指令組織に加わっていました。

映画のオフ会、楽しませてもらいました。