バーダー・マインホフ 理想の果てに

バーダー・マインホフ 理想の果てに  2008年 ドイツ・フランス・チェコ
Der Baader Meinhof Komplex

監督 ウーリー・エーデル
原作 シュテファン・アウスト
出演 マルティナ・ゲデック
   モーリッツ・ブライブトロイ

編集者マインホフは、夫と娘とともに何不自由のない生活を送っていた。
西ベルリンでの警官によるデモ隊、学生殺害を目撃した。


欧州に、兄弟以上の敬意を。
ほぼ内乱のように1968年のドイツ社会を描いていた。
諸外国をさして描かれず、過去を懐かしむかのよう。

ドイツと日本同じ敗戦期を経て、この1968年。
これほどの社会的混乱は、日本にあったのか?
それに匹敵するのがあさま山荘事件だった、妥当かどうか?
これから先、日本がどう動くのか、楽しみなこと。

上映時間 150分。

http://www.youtube.com/watch?v=WAyCi4cObmI

建設と破壊、戦争とテロ、暴力と対話。
建物を爆発させ、車に弾痕を作る、60年代のファッションを再生させる。
映画産業は消費のひとつ。1968年当時の映像をとることに何の意味があるのか。
テロのやり方も激変、破壊にケイタイが多用される。
旧態の戦闘を映画化、円盤のレコードを蓄音機で音楽を聴くようなもの。

2008年に制作された作品を観た後、映画の感想会が行われた。
新しい仲間が参加する、普通の映画館では味わうことのできない感覚。

ドイツ赤軍(通称:バーダー・マインホフ)
自由主義と性の解放を同時に求める、世界共通の流れなのか?
個人的な嗜好に走り、性的な欲望を満足しようとする。
世界の活動家の、今までの一般的傾向であったらしい。

そして描かれる主人公は、精力絶倫で性の解放を謳歌している。
つまり自由主義を憧れている人は、男であり若者。
性を支配するのは、女性でなかった。

自由な恋愛を求める若者。
”自由な”という言葉に、古臭い物言いを感じる。
そういえば、”不倫”という言葉は、ついこの間生まれたばかり。

1960年からの西ドイツにおけるアメリカのベトナム戦争、独占資本主義、
帝国主義に対する学生運動極左勢力、RAFを描いた。

RAFの組織に参加する世代を、第1世代第2世代と分けている。
短い期間でさえ、若者たちが共感して参加するとは、
ドイツ人の人たちは、なんと真面目に映るのだろう。


http://www.newsdigest.de/newsde/column/jidai/2479-stammheim-prozess.html


時は過ぎて、2013年私にとって遅すぎた政治。

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本当は憲法より大切な

日米地位協定入門」 前泊博盛 創元社


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を読んでいる次第。