坂口安吾の短編を読んだ

坂口安吾の短編を読んだ

短編・小説が書かれたのが、戦中・戦後。
読めない字が、たくさんあった。
戦後70年、この期間で言葉遣いが異なり、価値観が変わった。

政官財その変りようも激しいだろう。
司法、立法、行政にこれほど悲観させられた時代はない。
それもたった70年の歳月で、信頼を吹き飛ばすぐらいの、癒着を生み出した。
それもたった一人の人生の期間で、そのひとの富を作り出したという話。

既得権益というしがらみの中、若者たちがあえいでいるという。
日本が戦争に向かうことを、無意識に望んでいると分析されている。
すべて過去の遺物に、現代が翻弄されている証明。
守銭奴が、このまま庶民に望まれる対象かどうか、これからの社会をみるしかない。

司法の中の、検察・警察の存在は目に見えて大切な存在です。
国際的に高い評判を得たのが、<KOBAN> でした。
不況の波のせいか、当番制度にするのが難しくなったのか、常駐の交番が少なくなりました。
街から少し離れると、家屋を設けたその隣に交番があったりします。

この交番が、庶民の生活に溶け込んで犯罪を抑止してきたといえます。
この信頼を壊したのが、犯罪防止用として活躍しだした、隠しカメラです。
いたるところにカメラを設置して、犯人を追及できると信じています。

カメラがまるで顕微鏡のように、犯罪者の顔を映し出すと誰しも考えているのです。
一時は、それが犯罪の抑止に繋がりました。
今年、カメラという存在、現在の というモノが役に立たないことが立証されました。
尼崎事件です。
犯罪者が犯行を繰り返す場合、通常であれば移動するのではないでしょうか?
犯罪が同じ場所で、年数を経てもなお、殺人という同じ犯罪が行われていたことになります。
まるで高い格子の塀に囲まれた、広い家で行われた犯罪のようです。

その主犯が逮捕、兵庫県警に留置され、自殺しました。
まだ捕まった経験はありませんが、留置された状況は詳しく知らされるでしょう。
絶対にあってはならないこと、国民の誰しも想定しえなかったことです。

想定しなかった要素の、最初にあげられることが、主犯が女性だということ。
留置場は男女一緒か、と疑ってみたモノです。
犯罪者の中で男女比が、時代を経て変わりつつあるとしても、(内部資料は知りません)
警察幹部の男女比は、旧態依然でしょう、先に挙げた既得権益でこの社会は動いています。
現在の警察を熟知していない、警察幹部がほとんどでしょう。
そして警察の実情を理解して、働いていると思えない結果をもたらしました。

自殺の統計からみれば、女性の自殺者が少ないという経験や統計資料にこころを奪われていたかもしれません。
殺人者に女性が少ない、そういう資料が出ているかもしれない。
先入観にとらわれても、人間ですから仕方がありません。
しかし、組織であればそれは言い訳でしかありません。

運転免許証更新のはがきが来ました。
更新申請にかかる手数料
更新手数料 2500円
講習手数料  600円
    計 3100円
と表示されています。
これが既得権益の正体です、講習を受けるのは必然です。
更新するために、講習を受けないといけないのです。
なぜ講習手数料を、更新手数料に加えて表示しないのでしょうか?
私は、講習を受けないで更新をしたいのですが、できますか?

いたる所に犯罪防止用として隠しカメラを設置することで、警察の力になると
誰しもいやいやながら納得しました。
プライバシーを阻害しないためと顔を鮮明に映さない、カメラもあるかもしれず。
無防備に肖像を撮られることに、深く考えなかった。
ここにきて、カメラは万能でないことは、裁判で立証されたのではないか?

公衆の肖像権を冒し、隠しカメラを温存する警察機構でありながら、
留置場でカメラを用いて、警備しようとはしなかった。
旧態依然の人たちは、これからも続いていく。

始めに戻ります、この70年という歳月で時代がそっくり変わりました。
この2012年に、10万年後という月日を日本人に突き付けました。
人生50年と謳われた時もあり、人生100歳が喜ばれました。
果たしてこのまま人生が延びると、思われますか?